
第90回日本循環器学会学術集会@福岡市 2026/3/21
我々の使命
「心停止を予防し、蘇生率を改善させ、その後遺障害を軽減すること」

JCS-ITCコーディネーター:
獨協医科大学病院 救命救急センター
菊地 研
このたび、野々木宏先生の後任として、日本循環器学会JCS-ITCコーディネーターを務めることになりました菊地研です。これまで積み重ねられてきた取り組みを受け継ぎ、その発展に貢献できるよう尽力してまいります。
日本循環器学会では、循環器救急集中治療領域において、サイエンス(研究)、トレーニング(教育)、プラクティス(臨床)の三位一体の連携が必須であると考えています。とりわけ蘇生医療では、エビデンスを現場に確実に実装し、継続的に活かしていくために、「教育」が重要な役割を担います。本学会は、長年のパートナーであるAmerican Heart Association(AHA)の緊急心血管治療(ECC)プログラムを導入し、国際標準に基づく質の高い心肺蘇生教育の普及(BLS:Basic Life Support / ACLS: Advanced Cardiovascular Life Support)に取り組んでまいりました。
2007年に設立された国際トレーニングセンター(ITC)は、こうした教育活動を支える基盤を担ってきました。AHA ECCプログラムでは、心停止前の対応から心停止、心拍再開後の集中治療までを一貫して学ぶことができ、チーム医療やコミュニケーション、臨床判断力など、実臨床に直結する能力の向上にもつながります。医療従事者に必要な一貫したマネジメント能力を支えるうえで、BLS/ACLSの習得は欠かせません。
近年は、院内心停止(IHCA)の予防の観点から、院内迅速対応システム(RRS)の整備が進んでいます。BLS/ACLSでは、「心停止への対応」に加え、「心停止に至る前段階での介入」を重視し、患者の状態悪化を早期に認識して迅速対応チーム(RRT)や医療緊急対応チーム(MET)へ要請するとともに、チームとして対応する実践を学びます。こうした早期対応は、重篤化の予防と転帰の改善に直結します。
これらの実践には職種横断的な連携が欠かせず、日常診療での気づきと迅速なコミュニケーションが鍵となります。ECCプログラムで強調されるチームダイナミクスは、医療安全文化の醸成にも寄与すると考えています。
院外心停止(OHCA)の転帰改善には、医療従事者に加え、市民による心肺蘇生(CPR)や自動体外式除細動器(AED)の普及が前提となります。病院前システムも含め、地域社会全体で救命に関わる体制を整えることが、「救命の連鎖」の強化につながります。胸痛への対応など心停止予防の視点も含め、この取り組みを今後も着実に広げてまいります。
ECCプログラムを軸に、教育内容の標準化による質の担保、継続的なトレーニング、指導者育成を進めるとともに、日本の医療環境や各施設の特性に応じた柔軟な運用を図り、実効性の高い教育体制の構築を目指してまいります。これらを通じて、救命率向上に資する取り組みを推進してまいります。
そのためには、病院前、病院内問わずの医療従事者間での職種横断的な連携に加え、さらには行政や地域住民との連携による「チーム」での取り組みが不可欠です。皆様のご理解とご協力を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
日本循環器学会では、循環器救急集中治療領域において、サイエンス(研究)、トレーニング(教育)、プラクティス(臨床)の三位一体の連携が必須であると考えています。とりわけ蘇生医療では、エビデンスを現場に確実に実装し、継続的に活かしていくために、「教育」が重要な役割を担います。本学会は、長年のパートナーであるAmerican Heart Association(AHA)の緊急心血管治療(ECC)プログラムを導入し、国際標準に基づく質の高い心肺蘇生教育の普及(BLS:Basic Life Support / ACLS: Advanced Cardiovascular Life Support)に取り組んでまいりました。
2007年に設立された国際トレーニングセンター(ITC)は、こうした教育活動を支える基盤を担ってきました。AHA ECCプログラムでは、心停止前の対応から心停止、心拍再開後の集中治療までを一貫して学ぶことができ、チーム医療やコミュニケーション、臨床判断力など、実臨床に直結する能力の向上にもつながります。医療従事者に必要な一貫したマネジメント能力を支えるうえで、BLS/ACLSの習得は欠かせません。
近年は、院内心停止(IHCA)の予防の観点から、院内迅速対応システム(RRS)の整備が進んでいます。BLS/ACLSでは、「心停止への対応」に加え、「心停止に至る前段階での介入」を重視し、患者の状態悪化を早期に認識して迅速対応チーム(RRT)や医療緊急対応チーム(MET)へ要請するとともに、チームとして対応する実践を学びます。こうした早期対応は、重篤化の予防と転帰の改善に直結します。
これらの実践には職種横断的な連携が欠かせず、日常診療での気づきと迅速なコミュニケーションが鍵となります。ECCプログラムで強調されるチームダイナミクスは、医療安全文化の醸成にも寄与すると考えています。
院外心停止(OHCA)の転帰改善には、医療従事者に加え、市民による心肺蘇生(CPR)や自動体外式除細動器(AED)の普及が前提となります。病院前システムも含め、地域社会全体で救命に関わる体制を整えることが、「救命の連鎖」の強化につながります。胸痛への対応など心停止予防の視点も含め、この取り組みを今後も着実に広げてまいります。
ECCプログラムを軸に、教育内容の標準化による質の担保、継続的なトレーニング、指導者育成を進めるとともに、日本の医療環境や各施設の特性に応じた柔軟な運用を図り、実効性の高い教育体制の構築を目指してまいります。これらを通じて、救命率向上に資する取り組みを推進してまいります。
そのためには、病院前、病院内問わずの医療従事者間での職種横断的な連携に加え、さらには行政や地域住民との連携による「チーム」での取り組みが不可欠です。皆様のご理解とご協力を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
Atlas操作方法
コース終了後に、AHAのAtlasへの新規登録が必要です。登録するとeCard(修了証)がダウンロードできるようになります。Atlasの操作方法については、マニュアルを用意しましたので、下記をご参照ください。
